コスタリカ・チリポエリアから届いた、とっておきのロット。
屈指の精製所〈ロス・クレストネス・ミル〉によるコーヒー豆です。

比類のないクリーンさとともに、上質な柑橘を中心に黒系の果実味が穏やかに重なります。
さらに、チョコレートのような滑らかで厚みのあるボディが全体を包み込みます。

チョコレートを使ったパウンドケーキやバナナのケーキ、ナッツの焼き菓子とよく合い、惣菜パンとの相性も抜群です。
深まりゆく秋から冬の季節に、ぴったりの一杯です。

□焙煎度合
シティロースト (当店基準) / Medium Roast (SCA基準)
※焙煎度合について、詳しくはこちらの表をご覧ください。

□香味のバランス
香り　　　　　★☆☆
フルーティー　★★☆
苦味　　　　　★☆☆
コク　　　　　★★★
甘味　　　　　★★★

□トレーサビリティ
品種：ビジャサルチ
標高：1,830〜1,910m
農地：エル・ボスケ Finca El Bosque
区画：エル・セロ El Cerro
所有：エルメス・カルデロン・ヒメネス
所在：サンホセ州ペレスセレドン市リバス地区ピエドラ（チリポエリア）
精製：機械的にミューシレージを除去するウォッシュト

□ストーリー
コスタリカは中米の中でも高品質コーヒーの生産が盛んな国で、2010年代以降はマイクロミル革命とも呼ばれる小規模精製所の台頭により、世界的に評価を高めてきました。
生産者自らが精製まで手がけることで、地域や農園ごとの個性がより明確に表現されるようになっています。

今回のロットを生産するエルメス・カルデロン・ヒメネス氏も、そのマイクロミルの潮流を象徴する生産者の一人です。
彼はもともと自家農園を持たず、グループ内のミル運営を任されていた精製のスペシャリストでした。
2009年、自らの牧草地をコーヒー農地へと転用し、エル・ボスケ（El Bosque）区画を開墾。
その上部の高地に位置するエル・セロ（El Cerro）区画では、標高1,900m前後の冷涼な気候を活かしてカトゥーラ種を栽培しています。

2つの区画は隣接していますが、それぞれに個性があり、
エル・セロは甘さの中にクリーンな柑橘の酸を持ち軽やかな印象、
エル・ボスケはより濃縮感があり、ダークチョコレートのような力強さと豊かな甘みが特徴です。

当店が今回お届けするのはエル・ボスケ区画のロット。
上質な柑橘の果実感とともに、深みのあるコクとチョコレートのような滑らかさが感じられる一杯に仕上がっています。
チリポ山の麓に広がる肥沃な土地から生まれた、コスタリカの真髄をぜひお楽しみください。